JASPERとは?遊びの中で育つ“伝えたい”気持ち

JASPERとは?遊びの中で育つ“伝えたい”気持ち

「目が合いにくい」
「指差しをあまりしない」
「ごっこ遊びが広がらない」

子どものそんな姿に、不安を感じる保護者の方は少なくありません。

けれども、それは「できない」というよりも、
やりとりの土台がこれから育っていく途中なのかもしれません。

JASPER(ジャスパー)は、遊びを通して
“伝えたい”“一緒に楽しい”という気持ちを育てる療育アプローチです。

JASPERとはどんな療育?

JASPERは
Joint Attention(共同注意)
Symbolic Play(象徴遊び)
Engagement(関わり)
Regulation(自己調整)

の4つを柱とした、エビデンスに基づく早期介入モデルです。

アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で開発され、
自閉スペクトラム症(ASD)をはじめ、
やりとりの土台づくりが必要なお子さんに広く用いられています。

特徴は、「教える」よりも
“一緒に楽しむ中で育てる”こと。

机上課題中心ではなく、
床に座り、子どもの興味に沿いながら関わります。

共同注意とは?

共同注意とは、
「同じものを一緒に見る」「楽しいを共有する」力のことです。

例えば、

・飛行機を見て「見て!」と指差す

・おもちゃを持ち上げて大人の顔を見る

・笑いながら視線を送る

こうしたやりとりが積み重なることで、
言葉や社会性の発達が支えられていきます。

「目が合わない」「指差ししない」という背景には、
この共同注意の育ちにくさがある場合もあります。

JASPERでは、この力を丁寧に育てていきます。

象徴遊びが育つと何が変わる?

象徴遊びとは、
物を“別のもの”に見立てて遊ぶ力のことです。

・ブロックを車にする

・コップを電話にする

・人形にごはんを食べさせる

ごっこ遊びが広がると、

・想像力

・言葉の理解

・他者の気持ちを考える力

が少しずつ育っていきます。

「遊びが広がらない」という悩みの背景にも、
この象徴機能の発達が関係していることがあります。

JASPERでは、子どもの興味を手がかりに
遊びを一段階ずつ広げていきます。

JASPERはどんな子どもに向いている?

診断名よりも、今の姿に目を向けます。

・一人遊びが多い

・やりとりが続きにくい

・ごっこ遊びが少ない

・楽しさの共有が少ない

そんなお子さんにとって、
JASPERは「関わる楽しさ」を体験できる方法の一つです。

大切なのは、「直す」ことではなく、
今ある力から広げていくこと。

家庭でもできる関わりのヒント

JASPERの考え方は、家庭でも活かせます。

① 子どもの興味に乗る

大人が主導するよりも、子どもの「今やりたい」に寄り添う。

② 指示を減らす

「こうして」「それちがう」よりも、
一緒に楽しむ時間を増やす。

③ 楽しさを共有する

大きく笑う、驚く、喜ぶ。
感情を分かち合うことが、やりとりの土台になります。

家庭は、がんばらせる場所ではなく、
安心できる場所であり続けてほしいと考えています。

TEACCHプログラムとの違いと組み合わせ

構造化で有名な
TEACCHプログラムは、
環境を分かりやすく整えるアプローチです。

一方、
JASPERは、
やりとりそのものの質を高めるアプローチ。

結いの虹では、
環境の分かりやすさ(TEACCHプログラム)と
関わりの深さ(JASPER)を組み合わせ、
その子に合った支援を行っています。

大阪市でJASPERに基づく個別療育を探している方へ

結いの虹では、
一人ひとりの特性に合わせた個別療育の中で、
JASPERの考え方を取り入れています。

子どもだけでなく、
保護者の方とも支援の視点を共有しながら、
「どう関わればいいか」を一緒に考えます。

療育は、
家庭を否定するものではありません。

一緒に悩み、
一緒に喜び、
子どもが「自分は大丈夫」と思える経験を
少しずつ積み重ねていく時間です。

まとめ

JASPERは、
遊びの中で「伝えたい」「一緒に楽しい」を育てる療育です。

目が合うこと。
指差しが増えること。
ごっこ遊びが広がること。

それは結果であって、目的ではありません。

本当に大切なのは、
人と関わることが楽しいと感じられること。

その土台づくりを、
私たちは大切にしています。

個別療育センター 結いの虹

個別療育センター 結いの虹

個別療育センター 結いの虹は、大阪市での個別療育を通して、子どもたちの未来をやさしく育みます。

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